【安易に決めるのは危険!】塾講師のアルバイトに潜む大きな落とし穴

大学生の中には、塾講師のアルバイトをしようかと考えている人もいるかもしれません。


高い給料をラクに稼げるイメージが持たれがちな塾講師のアルバイトですが、思うほど理想的なバイトではない可能性も。


今回はそんな塾講師のアルバイトのメリット・デメリットについて解説していきます。


目次

大学生が塾講師のアルバイトをするメリット


まずは塾講師をするメリットを解説していきます。

時給が高い

塾講師のアルバイトはなんたって時給が高いです。コンビニなどの一般的な接客業に比べて1.2倍くらいの時給が発生します。


東大や慶応といった最難関大学の学生ならもっと稼げる場合もあります。


「自分の学校、あんまり偏差値高くない・・・」という方。


諦めないでください。学校の勉強の補習をメインに行う塾とかは、偏差値50代くらいの学校の人でも働いています。


想像するほどハードルが高くないこともメリットの1つかもしれません。

他のバイトに比べて楽

塾のバイトは、なにより体力面でラクです。


個別指導の塾であれば座ったままできますし、学校みたいに授業する場合でも、1時間ほど立っているぐらいです。


重い物を運ぶ必要もなく、忙しく動き回りもしないので女性でも入りやすい職場だと言えます。

就活で、知的さとコミュニケーション力をアピールできる

みなさんがバイトを選ぶうえで時給とともに重要視することの1つが「就活でどれだけアピールできるか」ではないでしょうか。


そんな中でも塾講師のアルバイトというのは、知的な印象を与えることができるという点において強みを発揮します。


また、生徒と仲を深めるために雑談をしたり、わかりやすく説明したり、やる気をださせたりするためにはコミュニケーション能力が必要になります。


そういったコミュニケーションをアピールすることができるのも魅力の1つです。


生徒相手にわかりやすく解説する力は、どのような就職先でも活用できる能力です。

何より自分が勉強できる

ところで、大学に入ってから勉強してますか?


「学校の課題とか試験勉強はするけど、それ以外の勉強はしていない」


という人が多いのではないでしょうか。


受験生時代にやった科目は、ほとんどやっていないかもしれません。


それは正直もったいない。


高校までの勉強は、一般に教養科目と呼ばれますが、ここを押さえるかどうかで仕事の質が変わります。


世界史の勉強は、世界の時事問題を理解するのに役立ちます。
理数系の勉強はプログラミングなどの習得に効果を発揮するでしょう。
海外の人と仕事するならば歴史の知識は欠かせません。


このように、受験生時代にやった勉強は、むしろ大人になってから大切になるのですが、塾講師のアルバイトをすることで自然に勉強を続けることになります。

大学生が塾講師のアルバイトをするデメリット



塾のバイトには大きなメリットがある反面、気を付けておかないといけない面もあります。


ここを把握していないと、「こんなはずじゃなかった」ってことになりますので、しっかり読んでください。

シフトの柔軟性が低い

多くの塾は、現役の受験生を教えることが多いです。


そのため春休みや夏休みなどを除き、塾が始まるのは夕方以降。


つまり、入れられる時間はだいたい決まってしまっているのです。


シフトが自由に組めないというのは塾のバイトの大きなデメリットの1つ。


しかも、夕方からなので長時間働けません。


「もっと稼ぎたいのに」と思っても、そもそもマックスの時間がかなり限られてしまっているので、思ったように働けない可能性があります。

授業時間以外の給料は発生しないことが多い

これは一番注意が必要なことですが、塾は超過勤務が多いバイトです。


授業の予習をしたり、プリントを印刷したり。場合によっては、講習のカリキュラムを作らされるところもあります。


これらは当然授業中にできないので、授業の前に作業したり、授業後に残業をしたりするのですが、これらの超過勤務手当が一切出ない塾も多いんです。


塾は基本的に授業のコマ単位で給料が発生するので、こういうことが発生します。


つまり、給料が高いと思ってバイトに入ったのに、残業時間込みで時給換算するとそんなに高くない。


しかも、上に書いたように長時間入れないので、トータルでは思ったほど稼げないというのを理解しておく必要があります。

講師以外のスキルが身に付かない

確かに塾講師をやっていると、学力が維持できるし説明力も上がっていきます。


しかし、形として残るものは何もありません。


就活するうえで、確かにコミュニケーション力などをアピールすることはできるかもしれませんが、他の就活生と大きく差別化することはできません。

コミュニケーション力が必ずしも伸ばせるわけではない

コミュニケーション力をアピールできる塾講師。


しかし、講師のバイトをやったからといってコミュ力が上がるとは限らないというのが意外な落とし穴だったりします。


塾講師のコミュニケーション力としては、知識を分かりやすく解説する能力や雑談力があると思いますが、これらは持ち前のものという面が大きいです。


学校の先生を思い出してください。


教師歴の長い高齢の先生ほど、教え方がうまかったでしょうか。雑談が面白かったでしょうか。


そうでもないと思います。


これらの力は実際あまり伸びないものです。


コミュニケーション力を鍛えようという考えならば、塾講師以外のものをおすすめします。

結果が出せないと精神的に追い詰められる。

塾講師は生徒の成績の上がり方を数字として突きつけられるので結果が直接現れます。


しかも、成績が上がらないという理由で辞めてしまう子も。


それなので、成績を上げられなかったり、授業を持っている生徒が続けて辞めてしまったりすると、精神的にツライものがあります。肩身が狭い思いをしたという意見を聞いたこともあります。


また、講師として働くにあたって注意しなければならないのは、最初から勉強ができた人です。


そういう人は、成績が上がらない原因を分析した経験がないので、生徒の成績を上げにくい場合があります。


天才型の人はかえって講師に向いていない可能性があるので注意が必要です。

実は辞めにくい

意外に意識されにくいデメリットですがふとした時に降りかかってくるデメリットです。


講師のバイトに入ると、講習期間以外は基本的に同じ生徒を受け持つことになります。


成績が極端に下がってしまうとか、相性が悪い場合を除いて、特定の生徒と長く付き合っていくのが講師のバイトの特徴です。


そうなると、辞めたいと思っても生徒のことを思うと辞められなくなってしまうのが人情というもの。


中にはあっさり辞めてしまう先生もいます。辞められないという訳では全くないです。


ただ、責任感が強い人ほど、「こんなはずじゃなかった」と思いながらも辞められなくなるという場合が多いのがデメリットとして挙げられます。

まとめ

塾講師のアルバイトはラクに稼げるというイメージが持たれがちです。


しかし、思ったほど稼げなかったり、結果が求められるシビアな世界だったりと、見えにくいデメリットもあります。


塾講師のアルバイトをする際はメリット・デメリットをしっかり把握したうえで慎重に考えた方が良いかもしれません。

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